初夏の京都 修学院離宮を予約参観してきた

京都 修学院離宮の参観申込みをしていましたが、コロナ緊急事態宣言が出て2回中止を受けて、2022年に3回目の申込みでやっと参観出来ました。

初夏の京都 修学院離宮を予約参観してきた

5月の始めに京都 修学院離宮に参観して来ました。修学院離宮は17世紀中頃、後水尾上皇が造った別邸で宮内庁が管理しています。当日空きがあれば入れますが、事前予約が基本です。昔はハガキでの申し込みでしたが、今はネットでも簡単に申し込めます。

修学院離宮 子供の頃の親しみ

小学校低学年の頃、写真好きだった叔父が修学院離宮の松並木の写真を撮りによく行っていたので、一緒について行ってました。畑の中に綺麗に整備された松並木の道、ここから先はお金を払っても入れないところと聞いていました。そして叔父が持っていた「カラー京都の魅力 洛北・洛中・洛西・洛東」という4冊のシリーズ本にも修学院離宮の写真が載っていて、よく眺めていました。

小学校高学年の時、同級生のお父さんが引率してくれて比叡山に登りました。そして帰りの下り道で、道を間違ったらしく修学院離宮の庭園の中に出ました。池があって周りの緑がとても綺麗で…、その時「あれ?ここは前に来たことがある」と、よく初めて来たところなのにそう感じるという現象を体験しました。また、修学院離宮の庭で遊んでいる夢も見ていたので、私の前世はお姫様だったのかもと思ったり… いやいや全然、叔父が持っていた本が脳裏に焼き付いていただけのことでした。

そんな修学院離宮に50代後半になって初めて参観しました。

初めての修学院離宮参観

参観は受付の時間まで門の前で待ちます。15時からの参観で15分程前に中に入れてもらえ、受付で申込時の承認番号と身分証明書を見せてから売店前の椅子で案内開始まで待ちます。ここでトイレも済ませます。ロッカーがあるので荷物を預けることも可能です。

少し待つと案内担当の女性が来られ参観が始まりました。

修学院離宮は下御茶屋、中御茶屋、上御茶屋と3か所に分かれていて、それぞれを松並木で繋いでいます。それぞれの入口には門があります。案内女性の人が鍵を開けて中に入り、それぞれの見どころ、説明を受け、みんなが門を出ると、列の一番最後に男性の係の人がいて、すべてのチェックを終えてから門をキチンと閉められるという流れで、厳重に管理されていました。さすが宮内庁です。

まずは下御茶屋です。

綺麗です。壽月観という建物があります。一段高くなっているところが上皇が座られた場所です。

下御茶屋を出ると右と前に松並木が広がりました。まっすぐに伸びた松。よく手入れされているのがわかります。庭師の方に、まわりの畑も作業をしている人がいます。

右の松並木を通り抜けると中御茶屋に出ました。子供の頃、叔父と写真を撮りに来ていたのは、中御茶屋の前から続く松並木だったのだろうと確認出来ました。畑の間にあるあぜ道をまっすぐ進むと横に広がる松並木がありました。ある日、門の中から数人出て来られ松並木を歩いて行かれたのを憶えています。

中御茶屋です。門の竹模様が綺麗です。普通だとわからない隠れ扉のような横から入りました。

客殿です。樋が竹で作られています。受け口のところも竹です。

中御茶屋を出ると、来た松並木を戻り、上御茶屋へ続く左の松並木道へと進みます。坂になってきました。

上御茶屋の門です。

事前説明で少し登山になりますと言われていた通り、門を入るとすぐに山に登るような石段で、それを上がりきると隣雲亭がありました。

ここからの景色が素晴らしいです。

洛北の山々、西山の山々、京都の街が見えます。

そして見下ろす見事なお庭。綺麗です。

残念ながら雲が多い日でしたが、お天気過ぎると眩しさと暑さで参っていたと思います。

隣雲亭から坂を下り、池の畔から楓橋を渡り窮邃亭に来ました。こじんまりとした東屋です。

溢れ出る緑の壮大なお庭でした。素晴らしい。

参観は1時間20分ほどでした。帰りに売店で参観証明と限定商品の布てぬぐいを買って帰りました。

これだけの庭園、維持にお金はかかるでしょうが、日本が誇るお庭としてこの先もずっと残して欲しいですね。遠い昔の上皇が造った別邸を有難いことに、この時代に見せてもらえました。遠い未来の人にも、この離宮を見て感動してもらいたいです。

修学院離宮  京都市左京区  

  • 叡山電鉄 修学院駅下車  徒歩20分
  • 市バス 修学院離宮道下車 徒歩15分
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